今年は新指導要綱に基づく10年に一度の大改訂の年のため、春から使われる中学校の教科書は去年まで使ってきた教科書とは全く違うものになります。
茅ケ崎市立の中学校で使われる主要5教科(英・数・国・社・理)の教科書の採択先出版社は変更されていませんが、内容が変わるので兄姉が使っていた教科書とは中身も表紙も違い、すべてが一新されます。
この改訂でもっとも注目されるのは、英語の教科書の内容の変化です。改訂のたびに英語は大きく変遷してきましたが、今回も一段と大きく変わります。
例えば、改訂前の中学1年生の英語は、最初の十数ページを使い2レッスンに分けてbe動詞を一通り教わってから、ようやく一般動詞を教わるという流れでした。助動詞canを教わるのは、教科書の100ページを過ぎたあたり、つまり中学1年の英語の後半の学習項目の一つでした。
それが、新しい教科書では、最初のレッスンで I am~. I like~. I can~.をまとめて教わるのです。この変化には驚いてしまします。
これは、小学校で英語を学習するようになったことが大きく影響していると言いえるでしょう。とは言え、日常生活であまり英語に関わることがなかった中学生には、最初からかなりハードルが高い内容になっています。
また、3年間で使われる英単語数は1,200単語から、一気に2,500単語に増えます。これもびっくりしますよね。
これらの変化は、中学の英語を This is a pen. から教わった私たちの世代からは想像もできない大きな変化です。
しかし、この変化は当然の変化だと思います。今年の大学入学共通テストの英語を例に挙げるまでもなく、既に何年も前から神奈川県の公立高校の入試の英語は、これからの英語学習がどれだけ大事なのかということを教えてくれていました。教科書がようやく追いついてきたという感じです。
さあ、新入生を含めて、中学生諸君、しっかりと英語を学んでいきましょう!
