
少し宣伝になりますが、朝日新聞のフリーペーパー「Do」の湘南エリア版に春期無料体験の案内を出させていただきました。
この「Do」創刊号の特集「フィジカルトレーニングで子どもの足が速くなる!」で説明されている内容がそのまま勉強の基礎力を向上させるトレーニングにとても似通っていると感じましたので、記しておこうと思います。
学力を上げるためのトレーニング(勉強)を続けるポイントは?
大きく3つのポイントがあります。一つ目は「目標設定」です。
まず、何のためにトレーニングをするのかという目標や目的が必要です。目標や目的が設定されていないトレーニングは子どもにとって苦痛な行為に感じられたりします。さらに、この目標は子どもが自分から望むものでなければ意味がありません。速く走れるようになりたいと思っていない子どもにかけっこの練習をさせても苦痛に感じるでしょう。同様に、英語を覚えたいと思わない子どもに英単語を覚えさせることは子どもにとって苦痛ですし、とても非効率的な学習になります。
では、子どもに自分から目標を作って勉強しようと思わせるにはどうすればよいかというと、目標達成の楽しさを感じさせることです。目標はたくさんあってもいいし、たくさんあるそれぞれの目標が小さなものから大きなものまでいろいろあっていいのです。まずは、「今、ここで英単語を10個覚えて、お母さんからほめてもらう」から始まって「外国人に話しかけてみる」や「英語検定にチャレンジする」「アメリカの大学に入学する」まで、さまざまな目標の設定とその目標の達成の積み重ねが学力の向上につながります。たとえ小さな目標の積み重ねでも、それが自信につながって知らないうちに学力がついていくのです。
ポイントの2つ目は「集中力」です。
よく、スイッチが入るとか、スイッチが切れるとか言いますが、学習トレーニングが始まったときに他のことが目に入らなくなるくらい集中して勉強できるようになることです。高校受験や大学受験で求められる学力にはたくさんの情報を入試の時間内で読みこなして問題を解く能力も含まれています。だから、高い集中力が求められるのです。
これを取得するには、集中しているときの自分と気が緩んでいるときの自分の違いを自覚することからはじめなければならないでしょう。子どもたちはよく音楽を聴きながら、またはテレビを見ながら勉強しているほうがリラックスできて勉強が進むと思い込んでいる節があります。でも、本当に集中しているときと何かをしながら勉強しているときを比べてみれば、その集中度の違いは一目瞭然です。それなのに自覚がないのです。
精神を集中させるには自分自身に大きな負荷をかける必要があるので、無意識のうちにスイッチを入れないで勉強をする習慣を身につけてしまっている場合もあるでしょう。だから、自覚が大切なのです。
自覚させるひとつの方法としては、時間制限を設定するという方法があります。もともと集中力は長時間続くものではありません。だから、集中できる時間内で課題を進めて、それでも終わらない課題があるのならば休憩をはさんで続きをやらせるようにします。
この経験から、早く宿題を終わらせるには一点集中がもっとも効率的なのだと気づいてもらうのがいいと思います。短い時間で宿題が終われば達成感とともに集中力の大切さの自覚につながるのです。
3つ目のポイントは「ルーティーン」です。
トレーニングは継続が大切です。日課として日々トレーニングを積み重ねなければなりません。気が乗らないから今日はトレーニング(勉強)を止めるという生活をしていては、学力の向上につながりません。
朝起きたら顔を洗う式に、習慣としてトレーニングを続けられるようにしましょう。
その習慣をつけるためには、日々の積み重ねが大切なので最初から続けにくい日課を作らないことです。朝の10分で計算練習をするとか、帰ってきてからの10分で漢字練習をするなど、続けられそうな日課を作ってそれを続ける習慣をつければ、新たな学習トレーニングを増やしていくことが容易になりますし、机に向かうことがごく自然な生活になると思います。