新高校1年の高校準備講座が始まりました。また、新高校2年生や新高校3年生も新年度に向けての準備をスタートさせています。
なぜ3月から新学期の準備する必要があるか、そのことを話していきたいと思います。
以前に高校生活を楽しくスタートさせるために早めに準備をすることが大切だと言いました。(2月23日付ブログ)
でも、それ以上に先々の進学の為にも春の準備はとても大切です。指定校推薦で進学を目指している新3年生はまさにこれからの数か月間が勝負だと肌で感じていると思います。一方、新入生は入学もまだなのに大学のことなど実感がないかもしれません。だからこそ、知っておいてほしいことがあります。
大学進学のシステムについて多くの人が知っているだろうと思っていたのですが、そうでもないことに最近気づきました。
大学受験のシステムは、推薦入試、総合選抜入試(旧AO入試)、一般入試の3つに大きく分かれています。その中では一般入試で進学する割合が最も多いだろうと思われがちです。しかし、大学にもよりますが、一般入試で進学する割合が50%未満という大学も少なくありません。今や国公立大学でさえ、推薦入試で優秀な学生を進学させようと努力しているのが実態なのです。
そこで、推薦入試について話を進めてみます。推薦入試には2種類あります。指定校推薦と公募推薦です。どちらも大学が設けた評点基準を超えるのが受験の条件になります。公募推薦の場合、条件を満たしていればだれでもが願書を出すことができますが、志願者が公募推薦の定員を超えた場合、試験等で選考が行われるので不合格になることもあります。一方、指定校推薦は各高校に指定校枠と呼ばれる定員がふりわけられるので、評点基準を満たしている希望者が指定校枠の人数を超えた場合、学内選考が行われます。そして、その選考では希望者の中で評点が最も高い者が選ばれることになります。その学内選考で選ばれた生徒は確実に指定校推薦が受けられて、ほぼその大学への進学が決定するシステムになっています。
したがって、もし自分の希望する大学の指定校推薦枠がある場合は、指定校推薦で進学するのが最も確実な進学方法になるわけです。そして、その推薦枠を受けられるようにするには、志願者の中でだれよりも評点が高くなるようにしなければなりません。
評点は、1年学年末の評点(各科目5点満点)、2年学年末の評点、および3年1学期の評点の平均で算出します。だから、この指定校推薦は1年の最初から意識して高い成績を維持している生徒に有利なシステムです。
春から高い結果を出していけば、それに乗り遅れた周囲の高校生たちはあなたに追いつくことをあきらめてくれます。そうすれば、確実に指定校推薦の進学が見えてくるのです。
春からのスタードダッシュが進学を確実にするのです。
