新学期がスタートしました。中学校の授業では新たに改定された教科書を使い始めていることでしょう。以前にも触れましたが(3月4日付)、今回の改定では英語の大幅改定に驚かされます。でも、中学生全員が同じ条件なので気にしないで前向きに学習を進めましょう。
とは言っても、中学3年生は高校受験を控えているので、英語の負担が増えることは受験に向けてのプレッシャーになるかもしれません。余計な不安を増やさないようにしないとならないですよね。
そこで、今の段階で「受験生として何を知っておく必要があるか」をお伝えしたいと思います。
公立高校を第一志望としている中学生は、内申点をあげなければ志望校合格は無理かもしれないと思っているのではないでしょうか。特に、中学2年の学年末の成績が今一つ伸ばしきれなかったと感じている場合は焦ってしまいますよね。
次の数値を見てください。
茅ヶ崎北陵高校(4.9―4.3―3.2,4.5)鶴嶺高校(4.8-3.9-3.1,4.0)茅ヶ崎高校(4.5-3.6-2.8,3.6)
最初の3つの数値は、茅ヶ崎市内の上位3校の合格者の評点(9教科5段階の成績の平均値)の幅を数値化したものです。当塾調べなので、あくまで参考数値だと思ってご覧ください。2番目の数値が合格者の平均評点です。茅ヶ崎北陵高校の場合は、9教科がどれも4以上で2~3科目は5の評価をもらっているのが平均的な受験生、鶴嶺高校は9教科がほぼ4の評価、茅ヶ崎高校は主要5教科を中心にほぼ4だけど2~4科目の苦手な教科が3の評価をもらっているのが平均的な受験生ということになります。
しかし、これはあくまで平均値で推測しているだけです。1番目の数値は合格者の中の最も高い評点、3番目の数値は合格者の中の最も低い評点と推測されるものです。特に、3番目の数値に注目してほしいのですが、3校共に平均3程度の評点でも合格者がいるのです。不思議に思うかもしれませんが、これは入試選考の方法に1次選考と2次選考があるからです。2次選考では内申点を省いて合否を決定するので、中学の成績が振るわなくても入試で高得点を取ることができれば公立高校に合格できます。一方で、4番目の数値でも入試の得点が伸びなければ不合格になっています。
つまり、内申点をあげなければ志望校合格は無理かもしれないと思い込む必要はないのです。あくまで、合否の判定は、内申点と学力検査(入試)と面接の合計数値で決まるのです。
では、これから1年をどう過ごすのがよいのかというと、内申点を侮ることは危険なので、3年生の成績は決して落とさない、できれば上げることを意識することは大切です。しかし、それにも増して大切なこととして入試対策に早くから本腰を入れることをお勧めします。神奈川県の入試問題は、それなりに準備をしなくては目標とする得点をあげることが難しいレベルの問題です。そして、内申点が目標に届かなくても、入試の得点でそれはいくらでもカバーできるのです。
そこで、まずは志望校に合格するには入試でどのくらいの得点が必要で、今の自分の実力でどのくらいの得点が取れるのかを早く把握しておくことが必要となります。
残された時間が少なければ、どれだけ潜在的な実力があっても得点アップにつなげることができなくなってしまうでしょう。でも、今実力を知っておけば、1年かけて対策をたてることができます。
今の自分の実力を知ることが公立高校を受験するための必須条件だと言えます。早く今現在の自分の力を確認することをお勧めします。確認したいという方はご連絡ください。
