結論から申し上げると、受けるべきです。
学習塾に通っていれば塾のスケジュールとして模擬テストは受けることが必須になっていると思いますが、学習塾に通っていなくても模擬テストは申し込めますので、公立高校を志望する中学3年生は受けることをお勧めします。
なぜ模擬テストを受けるべきなのか。そしていつ受けるべきなのかについてお伝えしたいと思います。
神奈川県の公立高校入学者選抜の第1次選考の方式は、内申点と入試と面接の結果をもとに合計数値を算出し、高得点者から合格者を選抜していく方式です。
その中で何を重視しているかは各高校の選考基準から読み取れます。内申点を重視している高校もあれば、入試の得点を重視している高校もあります。明らかな傾向として、偏差値の高い高校ほど入試の得点を重視しています。
神奈川の公立高校138校のうち、内申点重視型の高校と入試重視型の高校がそれぞれ2割程度、それ以外はバランス型と呼ばれる内申点と入試の得点を同じ比率に設定した選考基準を設けています。そして、このバランス型の高校でも合否を決める大きな要素は入試の得点だと言えます。(この点についての詳細はまた改めて説明したいと思います。)よって、神奈川の公立高校の8割は、入試の得点が合否の判定に大きく関わるのです。
現在40歳以上のアチーブメントテストを経験した世代は、高校の選択次第では入試を受ける前にかなり高い確率で合格を予想することができました。しかし、現在はとにかく入試を受けてみなければ合否は予想できないというのが実態です。内申点が高いだけで「これなら合格は間違いない」などと太鼓判を押す先生はいなくなりました。
以前のブログ(4月13日付「茅ヶ崎の公立高校受験に向けて知っておいてほしいこと」)でもお伝えしましたが、このように入試次第で合否が判定される制度になっていることから入試対策は受験に向けてとても大きな課題です。だから、その高校を受験するために実力をどこまで伸ばせばいいのかを確認するとともに入試問題の設問に慣れておくためにも、模擬テストをうけることをお勧めします。受験回数を複数回に設定して実力の伸びや安定感を確認するためには、早い時期から受験することが大切だと思います。
公立高校入試模擬テストは、今から遅くても夏休み終了前までに一度は受けておくことをお勧めします。
