今回は、長年の指導の中で生徒たちを観察していて気付いた好成績を維持し続ける生徒たちに共通の特長について述べてみたいと思います。
以前のブログ(「トレーニングで子どもの学力を高める(その3)」3月15日付)でも少し触れていますので、多少重なるところがあるかもしれません。
まず、好成績を維持し続ける生徒たちに共通の特長の1つ目は、基本的に机に向かう姿勢がいいという点です。こちらの塾では小学生の場合90分間、中学生以上の場合150分以上着席をしたまま学習してもらうのですが、好成績が取れる生徒たちはその時間姿勢を崩すことがほどんどありません。疲れてくると体を屈伸させたり、学習を中断して休憩を取ったりしますが、学習を再開すると姿勢はもとに戻ります。学校でハードな体育の授業があった日はくたくたになって教室にたどり着きますが、勉強を始めるといつもの良い姿勢になって机に向かいます。
一方で、机に覆いかぶさり寝そべるようにして勉強をする生徒は、姿勢を見ただけで成績が透けて見えてくるようです。このタイプの生徒で好成績を取る子をみたことがありません。
姿勢をよくしていると、集中力が持続しやすくなります。だから、成績の良い生徒は集中力を維持させるために無意識に姿勢を保っているのだと思います。
もし子供が勉強をしていてだんだん姿勢が崩れるようだったら、集中力が持続しなくなっていることを表していますので、その時点で勉強を終了したほうがいいかもしれません。常に最初から姿勢が崩れている場合は、心身のどちらかに持久力がついていないことが考えられます。対策としては、フィジカルトレーニングを中心に体幹を鍛えたり、忍耐力を鍛えたりしてはどうでしょう。
スポーツで体幹を鍛えることは、学習の成績を上げる大切な要素となります。
